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生活の一コマ

ポルトガル語教材(教科書編)

 ポル語を勉強するためのテキストが近年たくさん出版されるようになってきました。人それぞれ言語を学ぶのに適した方法というのが違うので、自分にあったものを選ぶのが一番いいと思います。今回はわたしがもっているテキストについてその特徴などを踏まえ紹介してみます。参考にしていただければ嬉しいです。

 

■ 初めて学ぶブラジルポルトガル語(語研)

 アルファベットから始まり接続法まで必要不可欠な文法事項が一冊にまとめられている本です。ポル語の知識がゼロの人でも十分学ぶことができます。

 二部構成で、最初が「文字と発音」、次に「基本文型と基本語句」となります。第二部は全28課で構成されていて、各課は最初に「基本文型」として、会話文などが掲載されています。その後に文法の解説、練習問題となっています。

 おもしろいのは課によっては新出単語の他に「関連語句」として乗り物、健康、家庭用品などひとつのテーマでまとめられた表現や単語の見出しがあることです。また随所に興味深いコラムもありますし、写真(白黒ですが)もちりばめてあります。構成もよく大変見やすいですし、巻末の索引や動詞の活用表も使いやすくできています。

 別売りでカセットテープも用意されていますので、耳も駆使して学ぶこともできます。

 個人的な感想ですが、この本は一度やったら終わりというものではなく何度も繰り返して使える本だと思います。そうすることによって文法を頭に記憶するだけでなく、生活の様々な分野についていける言葉(単語)を身につけることができるでしょう。

 

■ ブラジル・ポルトガル語文法の世界 会話を通したブラジル文化散策の旅(田所清克 / 青木義道)

 この本はどちらかというと今まである程度ポル語を勉強してきた、でも会話となるとどうも…とか、更なるステップアップを望んでいる人にはとてもいい本だと思います。

 「文法編」と「会話編」の二部構成で、巻末に付録があります。また、嬉しいことにCDが添付されていますので、耳から学ぶこともできる優れた教材です。

 「文法編」は会話文や練習問題などなく、文法事項が初歩的なものから順番に高度なものへと配列され、解説と例文の構成で進んでいきます。ところどころに「Kちゃんの一口メモ」と称して、ブラジルの歌やテーマ別の単語、ちょっとした文法の説明が出ています。文法の解説は大変詳しくまた多岐にわたり、なんで…、と思うような文に直面したときでもその理由を理解することができます。わたしはこの部分を 文法の参考書 として使用しています。そして、これが最も適した使用法だと感じます。それだけ大変よくできています。文法編の最後には動詞の活用表があります。

 「会話編」は主人公のKちゃんがブラジル留学するという設定で、直面する様々な場面での日常表現が対話形式で載せられています。わたしの場合、文章では分かるのに、会話になるとさっぱりいっていることが分からない、ということが多々ありました。どうも書き言葉と話し言葉で違うものがあるようです。そして、その違いが何かという点がこの「会話編」を見て始めて分かりました。つまり、この部分に収録されている表現はれっきとした話し言葉の表現なのです。すぐに使えるものがたくさんありますし、会話の点で苦労している人には突破口を開く一助になると確信しています。因みにこの部分はすべてCDに収録されています。

 付録も大変豊富です。その中にある「コミュニケーションに役立つ重要基本構文100例」と「イディオムあれこれ」はいわゆる慣用句、慣用表現でポル語を書く点 での能力を高めるのに役立つでしょう。

 このように書くとテキストとしては完璧と感じさせますが、不満がないわけではありません。まずは、動詞の活用法に二人称か完全に削除されている点です。もちろん日常会話で二人称を使うことは皆無に等しいですが、わたしの場合この二人称を使う機会があります。全く個人的なことなのですが、活用に含めて欲しかったです。それと紙面の構成がちょっと見にくいです。使う人の視点にたってもっと見やすい工夫ができなかったのかと思います。このように不満もいくつかありますが、ポル語を話す力を伸ばしたい人には強力な道具であることに間違いはありません。

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